自衛隊を辞めたい皆さんこんにちは!
なんだかんだで興味のダントツ1番は、
「今辞めたらいくらもらえるか?」
ではないでしょうか。
お金がすべてじゃないなんて、綺麗には言えません。
自己都合退職に絞り、具体例も含めて提示します。
支給額の計算式
支給額自体はとてもシンプルな式で表現できます。
支給額(貰えるお金) = ①退職手当基本額 + ②調整額 - ③税 金
①【退職手当基本額】
俸給月額×支給割合で求めることができます。
俸給月額は、給与明細で確認できますね。
支給割合は、勤続年数に応じて数字が決まっています。年数が増えると数字は大きくなります。
②【調整額】
在職期間中の階級で高い方から、60カ月分を基にして、
調整月額×60カ月分で求めることができます。
ただし、条件が存在し、
・「階級上」
1曹以上で5年以上であること
・「勤続年数上」
25年以上であれば満額
10年以上24年未満の場合は半額
9年以下の場合は支給されない。
③【税金】
所得税、都道府県民税、市区町村民税が退職者所得控除後の金額に課税されます。
では、具体例を説明します。
退職手当額の具体例
勤続25年、悩める中年の1等陸尉場合、
①【退職手当基本額】
俸給月額 支給割合
420,300円 × 28.0395 = 11,785,001円
②【調整額】
27,100円 × 60 = 1,626,000円
③【税金】
所 得 税 :30,885円
都道府県民税:24,200円
市区町村民税:36,300円
計91,385円
退職手当額は、①+②-③ですので、
11,872,949円 + 1,626,000 - 91,385
= 13,319,616円!!
これだけあれば、しばらく安泰そう。
さすが特別職国家公務員!!
注意点
◇退職基本手当額上
若手だと①の退職手当基本額がぐっと少なくなることに注意が必要です。
俸給が低いことに加え、支給割合がぐっと下がるからです。
勤続年数を5年ごとに区切り、記載します。
・勤続 5年 :俸給 × 2.511 倍
・勤続10年:俸給 × 5.022 倍
・勤続15年:俸給 × 10.378 倍
・勤続20年:俸給 × 19.6695倍
・勤続25年:俸給 × 28.0395倍
・勤続30年:俸給 × 34.7355倍
目安として、勤続20年以上位から割合がよくなります。
勤続10年目前後の場合は、自分で生活防衛資金は準備した方が良いかもしれません。
◇調整額上
減額又は支給されない勤続年数の境目にいる人は少し待っても良いかもしれません。
具体例の1等陸尉が勤続年数24年ですと、1,626,000円の半額で813,000円、つまり約80万円減額支給されてしまう。
階級別調整月額による調整額の目安
・3佐:32,500×60=195万円
・1尉:27,100×60=162万6千円
・2尉~1曹:21,700×60=130万2千円
併せて、1曹になって
(参考)定年退職者の退職金は?
参考までに、
陸上自衛官で陸曹長で定年をむかえると、
退職金の、1,800万円に加え、
若年給付金が、1,200万円支給されるので、
約3,000万円ほどゲットできるようです。
なお、
現職中に都市伝説の様に言われていた、
「都会で定年した方が退職金が増える」は、事実ではないようです。
まとめ
・自己都合の退職金は、
支給額 = 退職手当基本額 + 退職手当調整額 - 税金
・退職手当調整額は、勤続20年以降から割合が良い。
・調整額は、1曹以上で5年以上に加え、勤続25年以上で満額
以上、参考になると嬉しいです。
記事の最後まで見ていただいて、ありがとうございました。




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