退職する旨を防衛省共済組合に伝える必要がありますが、
この際、退職後は働かないことを伝えると
健康保険は、任意継続されますか?と聞かれました。
当時、言われてる意味が分からず、
「取敢えず継続でお願いします。」と適当に答えました。
結論から書きますと任意継続して正解でしたが、内容について記載します。
国民皆保険制度
我が国の医療保険制度は、すべての国民が何らかの公的医療保険に加入し、お互いの医療費を支え合う「国民皆保険制度」です。
公的医療保険の種類
・被用者保険:健保組合、協会けんぽ、共済組合の3種類
自衛官は防衛省共済組合、自衛官と扶養する家族が加入
保険料は、会社(自衛隊)が折半してくれる。
・国民健康保険:75歳未満の自営業者と家族、被用者保険以外の人が対象
・後期高齢者医療制度:75歳以上が加入
自衛隊を辞めて無職になると迫られる3択
自衛隊を辞めて、すぐに再就職する人は、別の被用者保険に入るので問題ありません。
しかしながら、一旦働きたくない!またはもう働かない!を選択した人は、下記の3パターンのどれかを選択しなければなりません。
・国民健康保険に加入
・任意継続に加入
・扶養に入る。保険料0円、万歳!!
無職で収入が無くても保険料がかかる!(扶養以外)
無職であっても保険料の支払いは必要です。
ここで国民健康保険に加入するのと任意継続するので、支払う金額が変わってきます。
◇任意継続を選択した場合
・退職した時の標準報酬月額(俸給ではない。)で保険料が決定する。
ただし、上限があり
・自衛隊が保険料を折半してくれない。現役中は折半してくれている。
・家族を扶養に入れられる。家族分の保険料が無料に!!
◇国民健康保険を選択した場合
・前年(1月から12月)の所得で保険料が決定する。
・家族を扶養できない。家族も国民健康保険に加入する。
◇保険料の差を比較(ざっくりですいません。)
40歳から64歳、国保の算定は都内某区、扶養者分は含まない。
◇1年目の保険料の目安
去年の所得 任意継続 国民健康保険
約400万 約35万 約40万
約500万 約42万 約52万
約600万 約42万 約63万
如何でしょうか?大概の人は任意継続した方が良いように思います。
◇2年目の保険料
2年目についても、国民健康保険は前年の所得が影響します。
大体3月か8月位にやめそうなので例にだしますと、
3月なら所得がかなり下がりますので、国保に切り替えた方がよさそうです。
8月以降の退職になると、給与が元々高い人は状況によっては任意継続の方がよいかもしれません。
まとめ
1年目は、任意継続した方がよさそう。
2年目は、給与が高い人に限り辞めた月によっては任意継続の方がお得になりそう。
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